京都大学 山極壽一総長と懇談

 

自由同和会京都府本部(上田藤兵衞会長)では、平成27年1月19日(月)、京都大学を訪問し、山極壽一総長と新春懇談並びに「人権教育啓発の推進に関する要請」行動をおこない、当会より、上田会長のほか、三役が出席しました。

「道徳・モラル」を根本から見つめ直す事が必要

「モラル」とは「恥の意識」から来ている!

 

懇談の冒頭、上田会長より、新年の挨拶のあと、昨年10月に26代目の総長に就任された事に対してお祝いの言葉を述べられました。

続いて、山極総長とは初めての懇談でもある事から、「自由同和会」の経過や京都大学との関係などについて説明されました。

特に経過においては、上田会長は、「本年は、自由同和会を結成して30年という節目を迎え、この間、組織の立ち上げから、中央本部の副会長として、「地対財特法」の延長や「人権教育啓発推進法」の成立に向け全力で取り組んできました。また、「人権擁護法案」については、同法案を審議するために参議院の法務委員会の参考人、法務省や文部科学省のへのヒアリングなど、様々な取り組みを果たしてきた」と説明されました。

 

更に、当会が要請し続けてきた、「いじめ防止対策推進法」や「障害者差別解消法」の成立、婚外子の遺産相続違憲判決に絡む民法の改正など、これら取り組みが、着実に人権確立社会へ向け、確かな道のりを歩んできたものであると報告されました。

一方、京都での活動につても、「世界人権問題研究センター」と共に、この京都から「人権先進国」「人権先進都市・京都」として、世界へ発信できるよう、邁進していくと決意と現状報告を述べられました。山極総長からは、「近年、道徳問題が重要視される中、学内においても、入学時期の科目として、人権問題について学習している」とされ、また、「世界人権問題研究センター」の、上田正昭理事長とも学習してこられてきた事などについてお話を頂き、「引き続き、人権問題の解決に向け積極的に取り組んでいく」と力強く述べられました。

懇談では、山極総長が霊長類・動物行動学の第一人者であられる事もあり、上田会長自身が幼少の頃から動物好きで、これらと共生してきた経験をもち、興味をもたれている事から、山極総長に動物学からみた人間の本質的な性質など、についての助言を求められました。山極総長は、「道徳」「モラル」が重要視されている事に鑑み、「モラル」とは、罪の意識とは文化によって違いがあるが、「恥の意識」は普遍的であり、たとえば、顔が赤くなると言う現象は、文化や民族を超えて人類に共通のものだが、チンパンジーにはそのような現象は見られない。顔が赤くなると言う生理現象が、いつから生まれてきたのかなど、人類の進化の中で重要になってくると説明されました。「モラル」とは罪の意識でなく、恥の意識からきていると思うと言われており、特に、日本人にはその恥の意識が非常に敏感であり、恥と言う事が社会規範になっている、恥の意識がどのようにルール化されたのか、逸脱者には、どのような罰則をつくるか等と、人の痛みや道徳のあり方を根本から見つめ直す事も必要である。また、さまざまな視点から人間の本質的な見ることが重要であると貴重なお話を頂きました。

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